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執筆者の写真Narumi

素朴な疑問


先日関わりのあるアスリートの方と話していて素朴な疑問をいただきました。

「なんでやろうとしたことをみんなすぐやめるんですかね?」


目標設定をして、その実現のために進むことがあたりまえだと思う方からすると不思議に感じたのでしょう。


そのやろうとしたことの重要度の違いや、適切な目標設定をできるほどそのことについて学び、熟慮しているか、というところが大きいのではないでしょうか。




プロとしてやっていく以上、プレーには結果がついてこなければならないことがほどんどです。

過程によって、感動や信頼は与えられるものかもしれません。

しかし、プロとして続けていくためには結果も必要になります。


サポートしていたり、今回のようなオリンピックを見ていたりすると、過程の部分を目にすることも多く、結果結果と口にしたくない気持ちも大きいのですが。。


結果を人からもとめられる立場とそうでない立場では、重みは違ったかかり方をするでしょう。



そして、適切な目標設定はそのことについて知らなければ、なかなか難しいものだと思います。


いつかのニュース番組のインタビューで北海道住民に旅行者あるあるを聞いたときの回答を思い出しました。

観光客「札幌について、函館山登って、旭山動物園に行って、釧路湿原に1泊2日で行きたいんですけど、どうやったらいけますか?」

北海道住民「無理です。」


これは極端な内容ですが、その土地の広さや位置関係、移動手段などを知らなければ、北海道という大きなくくりで目的地を設定し、無理だとわかったらあきらめるか大幅な計画変更が必要になりますよね。



ダイエットでもとても多い相談です。

「来月までに8kg痩せないといけないんです。」

水分を抜いたり、筋力を落としたりするような身体に不利益をもたらすやり方やボクシングなどの体重制限のある選手が行う減量方法(体重を戻すことが前提)であれば不可能ではない数字かもしれません。


しかし、私からすると体脂肪がどのようにエネルギーとして利用されるのか、身体の中でどのような反応が起きているのか、極端な制限をかけたのちの身体へどのような影響がでるのか、、、さまざまな情報を知っているからこそ目標設定はできるだけスモールステップでお伝えすることが多いです。


また、関わる以前にご自身でのダイエット経験や過度な指導を受けた経験のある方は、体内でうまくエネルギーを利用できない状態になってしまっている方も非常に多いです。


なぜの部分をお伝えし、少しずつこころもからだも変化していけるように進めていきます。



書籍やインターネット、SNSでは、どうやっても大幅な変化のものが目につきますし、だれしも変化にはスピードをもとめてしまうことでしょう。





うちのやり方は目立たない。

それでも、そうしないのは知ってしまったからです。





少し脱線しましたが、目標を立てて、実行し続けていくためには「意志の力」だけではどうにもならない理由があります。


素朴な疑問を尋ねられて、そんな疑問が出るほど当たり前のようにできる状態は、やはりかっこいいと感じました。




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