栄養バランスやワーク・ライフ・バランスなど、「バランス」の部分は調和のとれた状態に保つことが善とされていると感じます。
確かに食事及び栄養はそれぞれ必要な量というものがあり、それに釣り合う量を摂取することが大切だと言われるものです。
食事バランスに関しては、厚生労働省・農林水産省のホームぺージに「食事バランスガイド」というものが印刷可能な資料と一緒に紹介されています。
参考:農林水産省ホームページ
1日に「なにを」「どれだけ」食べるか考える際に参考にということで海外のガイドラインを参考に日本伝統の駒をモチーフとして作成されたものだそうです。
もとはピラミッド型だったようです。
いつかのセミナーで聞きました。
独自感が欲しかったらしいです。笑
本題の栄養バランスについてです。
日本では「日本人の食事摂取基準」という基準が厚生労働省から健康増進法の規定に基づいて5年毎に改定され定められています。
参考:厚生労働省ホームページ
基準があるとはいえ、毎日毎食その通りにすることは難しいです。
さらに、性別や年齢、体格、気候、ライフスタイルなどにより個人差が大きく異なり、完璧な食事を再現することは困難です。
ただ、それに近づけることはできます。
近づけるために作成された「食事バランスガイド」、そしてその他にも様々な食関係の団体が個々で健康的に生活できるような方法を作成しています。
食材の色や食材の数、お皿の数などあり、指導される方によって伝え方は様々です。
今後AI技術の進歩により、基準やそれに近づけるための方法は管理栄養士・栄養士などの専門家がいなくても判断がつく、より制度の高いものになっていくでしょう。
・摂取エネルギー量と消費エネルギー量のバランス
・身体が必要としている各栄養素の量と食べる食品に含まれる各栄養素のバランス
・食べる食事全体に含まれる栄養素のバランス etc.
「栄養バランスのよい」状態はたくさんの要素が釣り合って成り立つ言葉です。
さらに細かくいうと、体内での消化吸収代謝の効率まで考える必要があります。
「食事は生きるための作業で、それ以上でも以下でもない。」という人もいますが、私は楽しみや幸せのひとつだと考えます。
「栄養バランスのよい」食事を意識しつつ、日々の体重や体型の変化、健康診断の結果などの自分の身体にも意識を向けつつ生活することで、身体の変化に気づき、目的の「健康の保持増進」に繋がると思います。
バランスは目的に向かうための手段で、絶対的なものとしてとらえすぎないでほしいです。
ひとつのバランスにとらわれすぎることで自身の身体からのサインに気づけず、「健康」とは言えない状態になっている方を何人も目にしてきました。
「なんでも好きなものを食べまくっちゃってください!」は違いますが、天秤の測りをミリ単位ではなくグラム・キロ単位くらいの感覚でバランスを考えてみてはいかがでしょうか。
※疾患や競技などの関係で繊細にならざる負えない場合もあります。
身体は良くも悪くもすぐには変わりません。
すぐに変わるようであれば、「忙しくて昼食食べれんかった。」という状況ですぐ栄養失調・生命の危機です。
そうならないようにするための身体の機能があることで、生活することができます。
焦らず、焦る期限があるのであれば専門の人間に頼って、
それぞれのペースで、それぞれのやり方で「栄養バランスのよい」食事を。
バランスの良い食事そのものをお探しで読んでくださった方には的外れな内容だったかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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